ピアノ教室を替えたい!タイミングはいつ?
長男はピアノを習っています。
現在、2人目の先生です。
最初の教室は1年で退会させていただきました。。。
今の先生に習い始めて、半年が過ぎましたが、劇的に上手になりました。
出す音が違う。
最初の教室で続けていたら、こんなに上手にならなかったと思います。
このように書くと、最初の先生はいい加減な先生なのかな?と思われるかもしれませんが、全然そんなことはありません。
ところがどっこい、当たり前なんですけど、先生にも色々なタイプがあります。
テクニックを重点的に教えてくれる先生、テクニックよりピアノの楽しさを教えてくれる先生、生徒に合わせて柔軟に対応してくれる先生などなど。
ちなみに、私は6歳~長男を妊娠する少し前まで、細々と習っていました。
ヤマハ系列の先生に師事し、ヤマハグレード5級を取得しています。
6級までは、近所の教室で、5級だけ先生の紹介でヤマハの教室に通って取得しました。
どちらの先生もとても熱心で、しっかりと教えてくださいました。
もちろん、相性も良かったです。
しかし、残念ながら、体験レッスンでは見抜くことは難しいです。反対に期待以上の先生に出会えることもあります。
さらに難しいことに、良い先生でも「相性」が合わないと、良い先生ではなくなってしまうのです。
そして、相性100%!という先生と巡り合える確率は高くありません。
何かを我慢しなければならないこともあります。
親がそこそこピアノを弾けていると、「ん!?」と思うことがあったり、レッスンの進め方に厳しい目を向けてしまうこともあるかもしれません。
ピアノ教室を替えるには、理由を明確にして、どのようなレッスンをしてくれる先生を望んでいるのか、はっきり決めていないと、ピアノ教室迷子になりかねません。
今回は、息子がピアノ教室を替えた経緯をお話したいと思います!
長男の性格
長男の性格を簡単に記したいと思います。
- 自由人
- どんな状況でも自分のペースで自分のやりたいことをする
- やる気スイッチが入ると、驚くほど集中する(1時間くらいは平気でやりたいことを続ける)
- でもやる気スイッチが入ると、お耳シャットアウト(何を言っても聞きません)
ピアノが大好きなので、うまく集中させてあげることが出来れば、レッスンもスムーズに進むのではないかと思っていました。
1人目の先生との出会い
- 先生(タイプ&相性)
- 自宅からの距離
- 月謝
これは、私の理想の順位です。
みなさんも、だいたいこの3つで迷われるのではないでしょうか。
先生は良さそうだけど自宅から遠い、自宅から近くて、月謝は安いけど、先生との相性が・・・などなど。
同じお月謝を払って習わせるなら、良い先生に習わせたいと思いますよね。
長男も私の恩師たち(2人のどちらか)に習わせるのが一番安心なのですが、自宅からだと車で10分と20分。これが毎週1回となると、送迎の負担が私の肩にずどーんとのしかかります。
たかが10分、されど10分。
ということで、現実的な優先順位1位は『自宅からの距離』となりました。
小学生になったら、自分で行って帰ってきてほしいし、行き帰りが短い方がこどもにとっても負担は少ないと思います。
ところが、最近は意外とピアノ教室の看板を家の前にどどーんと出してくださっているお教室の少ないこと、少ないこと(汗)
そこで、教室を仲介してくれるサイトを活用。
そして紹介して頂いたのですが、時間が合わず断念。。。
途方に暮れていたところ、幼稚園のママさんが「紹介しようか?」と言って下さり、家からも歩いて行ける距離の先生とつないで頂くことになりました!
体験レッスン、そしてレッスンへ
レッスンの曜日と時間もバッチリで、さっそく体験レッスンをして頂くことに。
ただ、ひとつ悩みがありました。
長男は家では好きなようにピアノを弾いていましたが、実際はドもレも分かりません。そのような状態なので、
「体験レッスン20分で、何をどう判断したらええんやろ?」という悩み。
しかも、初めての場所で、20分も椅子に座っているかどうかすら危ういのに、相性の判断って・・・!?
まあ、考えても仕方ないので、何も考えずにとにかく行ってみることにしました。
案の定、20分間じっと座って先生のお話を聞くなんてことは出来ません。
お部屋の中を探検、探検、探検隊!
もちろん、座ってピアノを弾いている時間もありましたが、基本、自由人なので、好きなように振舞っていました。
「どうやって判断すりゃいいんじゃー!」(心の叫び)
先生との相性 → 「嫌がっていないからいいか!?」
教え方 → 「4歳児に教えるってこんな感じなんか!?」
入会金とお月謝 → 「普通かな」
どうしようかな、と正直迷いました。
実は、このときの私の第六感は「違うような、違わないような」というもやもやしたものだったのです(これが後に的中します)
でも、”ピアノ教室迷子”になっていて、これ以上探すのも疲れていたのと、うろうろしていたとはいえ、とても楽しそうだったので、お願いすることにしました。
普段のレッスン
普段のレッスンでは、私とピアノの間を行ったり来たりしながらも、楽しそうにしていました。家でも自ら進んで毎日弾くし、テキストも順調に進んでいきました。
長男は弾きたい曲を勝手に弾くので、宿題というものがありませんでした。テキストと一緒に購入したCDを聴いて、好きな曲を弾いていくというスタイルです(後にこれがつまずく原因になったと思っています)
人生初の発表会も経験し、階段を一つ上がりました。
その頃にはレッスン中に動き回ることがなくなりはしませんでしたが、最初から最後まできちんと座っている日も増えてきました。
そして次の段階へ進み始めたとき、異変が起きたのです。
ピアノを弾かなくなってきた
テキストが一冊終わり、レベルが上がって、同じシリーズのレベルアップしたテキストになり、物足りなさそうだったので、さらに2冊増やした(合計3冊)頃から、雲行きが怪しくなりました。
テキストの中に好きな曲がない。。。
そして、2冊増やしたけど、CDがない。
仕方がないので、「こんな曲あるねんで~」と私が弾く。
気に入って弾くけど、弾き方が分からない。
私が教えると怒る。
私は基本、教えたくありません。
私は弾けるけど、先生ではないので、どうやったら相手が弾けるようになるのか分からないからです。変な癖がついても困ります。
でも弾きたい。
でも弾けないので、レッスンに行っても、自由に振舞うようになりました。
自分で勝手に作曲したり(作曲大好き)、うろうろしたり、自分の世界に入ることが増えてきました。
そして、丸をもらえるのが、月に1回のペース。
その丸も、なかなか次に進まないので、おまけの丸。
家での練習量も減りました。この状態が3ヶ月続き、「このままではいかん!」と思っていた矢先、決定的な出来事が起こりました。
本当に弾きたい曲が弾けない
そんな中でも「むすんでひらいて」を両手で弾きたくて、頑張って練習していました。ところが、手が小さいながらも左手で和音は押さえられるけど、どうしても和音の運びがうまくいかない。
弾きたいのに弾けないので、家で大泣きしてしまいました。
練習し始めて、すでに3週間が過ぎようとしていました。
先生には「和音は押さえられるけど、うまくつながらない」と伝えていました。
そして、4週目に、なんと丸をもらってしまったのです。
先生曰く「小学生になったら、手も大きくなって和音も弾きやすくなるので、大きくなってからもう一度やりましょう」とのことでした。
レッスンから帰るとき「丸、もらっちゃたね」と言った、長男のどこか寂しげだった顔と声は今でもはっきりと覚えています。
「ピアノが嫌いになったんじゃない、もっと弾きたいんだ!」
小学生まで和音が使えないとなると、弾ける曲は限られてきますし、面白くありません。後、2年もこの状態が続いたら、ピアノが嫌になってしまうのは目に見えていました。
長男は、「今」左手を和音でじゃんじゃん弾きたい。
「和音は押さえられるから、コツをつかめば絶対に弾けるようになるはず!」
これは私の直感です。
自分がどうやって和音の運びが出来るようになったのかは全く記憶にありませんが、今の長男なら出来る、と思いました。
そして、丸をもらってしまったその日の夜、私は決めました。
「教室を変わろう」
二人目の先生との出会い
二人を寝かしつけて、ネットで検索、検索!
長丁場になることは覚悟。
今、弾きたいのに、でも弾けなくて、のジレンマで弾かなくなっているのは明らかなので、親としてはどうにかしてやりたい。
まずはもう一度家の近くの教室を・・・とあまり期待をしていなかったのですが、検索してみました。
「ん?あった!?」
一発目の検索で、一年前にはなかった教室が浮上。
そして、ホームページもあり、即、クリック!
夜中の1時から端から端まで熟読。
「この教室なら長男をなんとかしてくれそう!」
出ました、第六感です。
今度は自分を信じることにしました。
翌朝、早速、連絡を取りました。
体験レッスンの前に
レッスン枠が2枠しか残っておらず、そのうちの1枠なら行けそうだったので、体験レッスンをお願いすることにしました。
そして、体験レッスンを楽しんでもらいたいとのことで、体験レッスンの前に電話でヒアリングをして頂くことになりました。
長男の現状を伝え、現在の好きな曲等を教えてほしいということだったので、後日お伝えしたところ、達成感が味わえる体験レッスンのメニューが出来そうです、との返信。
体験レッスンのためにここまでしてくださるとは思いもよらず、ますます期待が高まりました。
そして、体験レッスンへ
今度の教室はグランドピアノだったので(1人目の先生はアップライトピアノ)、長男はグランドピアノにご執心。
出ました。お部屋の中を探検!探検!探検隊!
グランドピアノの探索や部屋の中の探索にも、先生は嫌な顔をすることなく、気が済むまで付き合ってくださいました。
そして、やっと、やっと、やーーーーっと、ピアノに向き合い、和音の運びを丁寧に教えて頂くと・・・
「弾けるやんかー!!!!!」
長男もとっても嬉しそう。
電話でのヒアリングの際に「そうなんですね。では、和音の運び方もレッスンしますね。コツをつかめばすぐです。大丈夫です」と断言されていましたが、本当にすぐでした(拍子抜け)
「まだやりたいことある?」と長男に確認し、「ない」と言ったところで終了。
気づけば、1時間半。
充実した体験レッスンでした。
迷うことなく、即、入会。
翌週からレッスンをして頂くことにしました。
現在
何回目かのレッスン後に「基礎がほとんど出来ていません」と言われました。。。それを聞いて、私はぶっ倒れそうになりました(笑)
でも、初めの先生にも感謝しています。
自由な息子を見捨てずに、毎回嫌な顔をせずレッスンしてくれたんですもの!!
入会した頃は和音の運びでつまづいていたのに、今は和音をじゃんじゃん弾いています。
テクニックも教えてもらえるようになると、出す音も変わりました。たとえ、低年齢であってもきちんと教えてもらえれば、弾けるようになることに驚きました。
そして、先日、発表会を終えました。
発表会の曲は入会して何回目かのレッスンで決めたのですが(先生と長男とで相談して決めていました)、
「ほんまに弾けるようになるんですか???」
と何度も確認するくらい、レベルアップした曲です。
間に合うか!?間に合わないか!?の瀬戸際でしたが、本番は、なんとか最後まで弾くことが出来ました。
曲を決めた頃のことを思うと、別人が弾いているのかというくらい上達しました。
しかし。
色々ありました(汗)
発表会については、また書いてみたいと思います。
同じ思いをされているお母さまたちもいらっしゃると思うので!(苦笑)
私の考える教室の決め方
優先順位(先生、距離、月謝等)を決めてから、教室を探す
これを初めにきちんと決めておかないと、絶対に教室迷子になります。私は教室を変わる際も優先順位は「自宅からの距離」が1番目でした。
体験レッスンは必ず受ける
2回体験レッスンを受けて分かったことがあります。低年齢になればなるほど、体験レッスンで相性を判断するのは難しいです。ものすごく嫌がってくれれば分かりやすいんですけどね・・・。
親もピアノが初めての場合は、先生の教え方で判断するのもいいかもしれません。
体験レッスンで先生が教えてくださっている内容が自分にも理解しやすいかどうか。
伝わりやすい言葉を使っているかどうか。
そして、ここで見落とされがちなのが、「先生と親」の相性です。
なんとなく分かりますよね、初対面でも合うか合わないか。
おそらく小学生くらいまでは、親と先生が話す機会は結構多いです。特に幼稚園児となると、毎回レッスンに入らせてもらったり、LINEやメールでのやりとりも増。メインは子供なので、深く考える必要はあまりないとは思いますが、軽く考えるべきでもないです。
疑問があれば小さなことでも必ず確認する
基本的なこと(月謝、レッスン時間、振替、発表会開催の有無)は先生が予め教えてくださると思います。
初めの先生は、使う楽譜は個人で購入ということは教えて頂いていたのですが、入会してから分かったことは、メインのテキスト以外は弾きたい曲を自分で探す、発表会の曲も自分で決める、という教室でした。
私の先生たちは、私のレベルに合った楽譜を用意してくれたので、楽譜選びで困ったことはありませんでした。それに発表会の曲を自分で探すというのは、ちょっとハードルが高い・・・。
私の中で、発表会というのは「今弾いている曲よりも少し上のレベルの曲を選曲することで、レベルアップを図る」と思っているので、4,5か月後に長男がどれくらいの曲が弾けるようになるかなんて、私は先生ではないので、さっぱり分かりませんでした・・・。
これが1年に1度あるのか、と思うと、負担に感じました。
どの教室も同じだと思っていたので、初めに確認はしていませんでした。
現在の先生には、その点も確認し、納得した上で入会しました。
最低でも1年は同じ教室に通う
「少し違うかな?」と思っても、最低でも1年は通うべきだと思います。できれば発表会も経験するといいと思います。発表会は先生によって全然違います。
発表会を見ると、その教室のレベルが自ずと分かります。先生の教え方が上手だと、ピアノが得意な子は本当に上手です。そうでない子も、間違えながらもそこそこ仕上げてきます。
さいごに
自分のペースを大切にする長男は、周囲のことは気にしません(苦笑)
幼稚園の先生でも、本当にこどもが大好きなベテランの先生でなければ、長男を振り向かせるのは至難の業です。。。
ですが、信頼関係が出来ればきちんと話を聞くことが出来ます。
なので、30分という短いレッスンの中で、先生と長男が信頼関係を結べるようにサポートしようと母は頑張っています!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました☆